cassetteでは、2025年11月28日（金）から12月28日（日）まで、ブリュッセルを拠点に活動するフランス人アーティスト、ソフィー・ヴァリンの日本初個展「How can you be so sure」を開催いたします。本展では、新作を中心とする約20点以上の作品を発表します。

ミニチュアサイズのキャンバスや立体作品で知られるヴァリンは、日常のささやかな情景を、どこか夢のような曖昧さと奇妙な気配をもって描き出します。ヴァリンの作品においては、「見る」という行為そのものがテーマの中核をなしています。彼女は、私たちの内にある覗き見る欲望や、見るという行為がどのように欲望を生み出すのかという関係性を探求しています。

「私たちの願望、夢、そして空想は、いかにして私たちの知覚に影響を与え、行動を形作り、そして究極的に現実を生み出すのか？」
この問いこそが本展覧会の核心を成すものです。本展は、中世の夢の詩（medieval dream poetry）と、ロジェ・カイヨワの著作『夢の現象学』（The uncertainty that comes from dreams, 1956年）から着想を得ています。
本展は、「夢」というモチーフを多様な角度から探求します。すなわち、フィクションや幻覚として、真実への扉（ポータル）として、そしてそれ自体が一つの現実として、夢を探るものです。

プロフィール
1993年フランス生まれ。ブリュッセルを拠点に活動。ロッテルダムのピート・ズワルト・インスティテュートで美術修士号（MFA）、パリ国立高等美術学校（Beaux Arts de Paris）とニューヨークのハンターカレッジ美術学部で学士号（BA）を取得。主な個展には「Courage」（Galerie Sultana、パリ、フランス、2024年）、「Low resolution」（MOU Projects、香港、2024年）、「Halfway There」（12.26 West、ロサンゼルス、アメリカ、2021年）などがある。ヴァリンは2019年ブロークン・ディマンシュ・ライティング賞の最終選考に残り、最近では2025年夏に韓国ソウルのRANEEアーティスト・レジデンシーに参加した。

Sophie Varin Solo Exhibition
「How can you be so sure」
2025年11月28日(金) – 12月28日(日)
11:00 – 19:00
※初日にオープニングイベントをcassetteにて開催します。
11月28日(金)17:00〜20:00どなたでもご入場可能です。当日は作家本人の在廊を予定しております。